さて、このWizardryってのは色々なマシンに移植されてるわけですが。ファミコンみたいなゲーム専用機以外でもザーッと挙げてみると、
Apple II
Apple Macintosh
SHARP MZ-2500
SHARP X1/Turbo
富士通 FM-7
富士通 FM-77
NEC PC-8801
NEC PC-9801
MSX-2
Commodore 64
Commodore 128
IBM-PC
と物凄い数の移植なんですね。
これだと物凄い数のプログラマが物凄く苦労して移植したんじゃないか、って思うでしょう。ところが、メインプログラマのロバート・ウッドヘッド氏の話によると、
「殆ど(80%くらい?)ソースコードは同じなんだ。違うのは画像出力とか、機械によって差があるところだけだね。」
との事です。
当時のゲームプログラムだとBASIC、あるいはスピードが欲しい場合は直接アセンブリでコーディングするのが普通だったらしいんですが、Wizardryの設計の優れたところ、と言うのは、Pascalを使った構造化プログラミングで作ったほぼ最初の商用製品だ、と言うトコロでしょう。完全にシナリオデータとゲーム本体のプログラムを分けているらしく、外国語へのポーティングも必要最小限の労力で行えるように設計されているらしく、恐らく凄く綺麗な「教科書的な」プログラミングの塊なんじゃないでしょうか。
ここで使われたPascal処理系をUCSD Pascalと言います。これは仮想マシン上で動くように設計されたPascal処理系の代表格で、まさに当時の"Write Once, Run Anywhere"を実現してたようですね・・・そう、当時はJava的な存在だったわけです。