“笠井:直接回答すると、話が長くなりそうです。時間もないようなので、最後に象徴的な話をひとつしたいと思います。去年の夏に「パシフィック・リム」というアメリカ映画が公開されました。今年の夏は、ハリウッド版の「ゴジラ」。両方見たんですが、どちらにも納得できないものを感じました。SFXを駆使したSFスぺクタルは迫力満点で楽しめるんですが、主題面に問題がある。 「パシフィック・リム」では、怪物が日本に上陸してきたときに、巨大ロボットにのったアメリカ人が日本人の少女を救う。少女は救ってくれたアメリカ人を父親のように愛し、お父さん/アメリカのために戦う女性兵士に成長していく。 ずいぶんとアメリカに都合のいい話じゃありませんか。敗戦時には12歳だった日本人が成長して、父と仰ぐアメリカのために戦ってくれるという映画なんです。敗戦と対米従属を強いられた戦後日本の特殊な文化意識が、アニメを初めとする日本のサブカルチャーを育んだ。巨大ロボットものという奇妙なジャンルは、その代表例です。それをハリウッドが横取りして、ああいう主題の映画に仕立てあげる。しかし、これにたいする批判は目に付きませんでした。 今年の「ゴジラ」では、ムートーという怪物がハワイに上陸します。そこにゴジラが出現して、ムートーを撃退する。次にムートーが襲うのはサンフランシスコ。ここでも日本産のゴジラが現れて、アメリカを脅威から救ってくれるわけです。ハワイの真珠湾攻撃からはじまり、サンフランシスコの講和条約締結で終わるのが日米戦争でした。ムートーの軌跡は、かつてアメリカと太平洋の覇権を争った日本を象徴している。しかも、そのムートー/日本の脅威からアメリカを防衛するのが、敗戦と占領の文化的屈折から誕生した日本産のゴジラなんですね。よくもこういう映画を作るよなと、つくづく感心します。 「パシフィック・リム」や「ゴジラ」を作るアメリカもアメリカですが、こういう映画をみて喜んでいる日本人は何者なんでしょうか。最後はサブカルネタでしめてしまいましたが、このあたりでトークイベントを終わらさせていただきます。”
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日本は「イスラム国」掃討に行きたがっている (東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース BUSINESS
> 喜んでいる日本人は何者なんでしょうか。
これが戦後文化人の飯の種。
(via ittm) クリムゾン・タイフーンが見せ場なく退場したのが悔しいんですね、わかります
![inushige:
“ 「マコとジプシー」/「トリヤス」の作品 [pixiv] #pixitail
”](https://66.media.tumblr.com/8f15e9b8a927c7ccab273689feb4f3b4/tumblr_mvfnmmqVsI1qa3t7wo1_1280.png)