最近、中国の個人や中小企業が日本のAmazonに進出する為のセミナーがあちこちで開かれていて、そのメソッドが非常にえげつない。
しかしアマゾンジャパンはそれらの問題を把握しているにも関わらず、一切対応しない(自社の利益は増えている)ので無法地帯になっている…
という話が興味深かった。
中国業者のAmazon進出手順
[1]まず、Amazonに出店すると同時に、価格の非常に安い商品(100円程度)を大量に出品する。
[2]それを、大量に作った評価用のアカウント(50以上)で購入する。
[3]出店者は実際に商品は出荷せず出荷連絡を行い、評価用アカウント側はその出店者に星5個のレビューをつける。
[4]すると、ショップの評価が99%以上のユーザーが星5個をつける優秀ショップになり、自社出荷だが、Amazon倉庫からの出荷と同じ信用のある「マケプレプライム業者」の資格を得て、Primeマークをつけて出品ができる。
[5]評価用アカウントからAmazonへの代金支払いはあるが、出店者側は商品コストも発送コストもかからない。Amazon側から商品の購入代金も振り込まれる。つまり、100円の品物を50個、評価用のアカウントに販売した場合、
Amazonの手数料(最低50円)X50=2500円
で信用あるショップが作れる。
[6]日本のAmazonユーザーの多くは星の数とPrimeマークだけ見て信用できるショップと判断するので、新規ショップでも最初から実績のある信頼度の高いショップと見られ、実際の商品の品質や対応に問題があったとしてもどんどん売れる。顧客の住所も容易に集め、リスト化できる。
[7]そして、自社と競合する販売者がいる場合は、そこから商品を購入し、発送連絡が来ると同時に「商品が届かない!」「品質に問題がある!」とウソの内容とともに、その販売者のレビューに星1個をつけて顧客が不安に思うレベル(星3個以下)まで評価を落とす。その後、返品・返金の手続きを行う。
[8]アマゾンジャパンは、これらのあきらかに虚偽、不当なストアレビューであっても、Amazonからの出荷のものでない限りは一切関与しないので、評価下げをされた業者はそのまま泣き寝入りすることになる。
[9]この評価上げ、評価下げを請け負うコンサル(と言えるのだろうか)も複数存在する。
[10]このメソッドにより、日本のAmazonユーザーは、これまでAmazonで真面目に商売を行っていた日本の業者を信用しなくなり、新規参入の中国業者の方が高評価のパーセンテージが高いからと、そちらから商品を購入するようになっている。
実際にいくつか調べてみたけれど、結構なカテゴリの中で日本語のあやしいタイトルの商品や、商標権や著作権を無視した商品がセールスランキングの上位にあったり、中国が住所でストアレビューが極端に高く、Primeマークをつけたショップが、あちこちでトップに表示されたりしている。少し異様な状態。