さて、Farré and González (2018)では、スペインの新たな育児休暇制度の導入前後に出産した母親が、次に子どもを持つまでの期間、出産後2年間で子どもを持つ比率、出産後6ヶ月で就業している比率を、不連続回帰デザインで比較分析した。次に子どもを持つまでの期間は伸び、出産後2年間で次の子どもを持つ比率は下がり、出産後6ヶ月で就業している比率は統計的に有意に上がっている。著者らの考察によると、父親が育児休暇をとることにより母親の就業が容易になり、母親の就業が次の子どもを持つ機会費用を引き上げたためだそうだ。また、父親が次子を持ちたがらなくなるので、父親が育児の大変さを知ったための可能性もある。